音楽

フェルナンデスってナンデスか

フェルナンデスというのはスペイン語やポルトガル語で「フェルナンドの息子」という意味だそうな。だからスペイン系、あるいはポルトガル系の男子であればかなり多い名前。だからこの名を聞いて思い浮かべる対象はいっぱいありそう。

・野球選手

たぶん贔屓球団によって思い浮かべる選手は数え切れず。

・サッカー選手

これも野球に負けず劣らず多そう。

ギターメーカー

バンド経験がある人であれば、これ。

で、今回の話はギターメーカーのフェルナンデス。残念ながら自己破産したそうだ。特に年代高めの人でエレキギターを嗜んだことがある人であれば、この名前を聞いたことがあるハズ。

かつては若年層に人気のメーカー

 著名エレキギターメーカーと言えば、ギブソンかフェンダー。今でこそどちらも「Japan」ができたので頑張ればなんとか手にすることができる金額になっているが、当時は50万ぐらいしたので、例えば学生がバイトして買おうとしてもなかなか手に入るものでもない。

 そういう中で若い世代の救世主となったのがフェルナンデスとグレコだった。それぞれフェンダー派はフェルナンデス、ギブソン派はグレコにだいたい分かれていた。またどちらもフェンダー、ギブソンにそれぞれロゴが似ていた(笑)。では単なるコピー商品かというとそういうわけでもなく、どちらもとてもよくできたギターだった。特にお財布にやさしく、5万円ぐらいで十分使えるものが買えたと記憶している。

 またフェルナンデスはオリジナルでミュージシャンモデルを制作していて、これを買った人も多いのではないか。

楽器メーカーの今後

 そのフェルナンデスが自己破産したというのは時代の流れを感じる。一番の原因は少子化。楽器を使う世代が相対的に減っているのだ。1980~1990年代バンドブームならばともかく、いま趣味的にバンドをやっている若い人はあまり見ない。むしろ中高年の人の方が多いのではないか。昔やっていた人たちが集まって改めて楽しんでいる、とい人が多いように思える。以前はアマチュアバンドがバンドを組んで公の場に出る、というのはものすごく時間とお金がかかることだった。しかし最近はSNSのおかげでYouTubeなど簡単に公表できる時代。何なら作曲だってパソコンでできてしまう。

 フェルナンデスに限らず、大手楽器メーカーも含めて難しい時代になっていると聞く。今後、フェルナンデスが他社の力を借りて再建されれば良いが、なかなか難しいかもしれない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3315e0bd4b1ffd940e01003117724f697a4b97a1

ABOUT ME
なんべぇ
ハンドルネーム:なんべぇ 本業はフリーのスポーツイベントディレクター。北陸出身。すでに還暦を迎えた70年代の洋楽好き。仕事で日本各地の出張が多い。これまで訪れたのは42都道府県。仕事で行った先のお話も盛り込んでいきたいと思っています。最近は西洋絵画にハマっています。