富山というと何を思い浮かべますか? やや地味なイメージですよね。観光で思い浮かぶものと言えば「立山連峰」「黒部ダム」。名物で言うと「薬売り」「鱒(ます)寿司」でしょうか。今回、ご紹介するのは富山市と高岡市の美術館。ん~、ますますイメージがわかないかも?
富山駅到着
「ギャルリ・ミレー」バルビゾン派のこじんまりした美術館
富山市内にはアーケード街があり1つは「総曲輪(そうがわ)通り」もう一つは「中央通り」。総曲輪通りは全長300mほど。中央通りは500m近くある。天井には屋根もあり天候が悪くても傘なしで歩ける商店街。
昔は栄えた通りだったが最近は車で行き来できる郊外型の店舗に人が集まるようになり、この辺りもあまり人通りは多くないですね。
この2つのアーケード街、ネーミングからすると中央通りの方が栄えていそうだが、然に非ず。総曲輪通りはいくつも店舗があるものの、中央通りの方はよく言えば再開発中。悪く言えばシャッター通り(今のところ)。
この中央通りを路面電車の停車駅から300mほど進んだところに唐突に美術館があるのだ。その名も「ギャルリ・ミレー」。フランスで栄えた絵画の一派、バルビゾン派のジャン=フランソワ・ミレーを中心に展示している美術館。
高岡市美術館「ロートレックとベル・エポックPARIS-1900年」
高岡市の中心地は新幹線の新高岡駅ではなく、地域の第三セクター路線「あいの風とやま鉄道」の高岡駅周辺。この路線は、元々JR西日本でしたが、新幹線の開通とともに第三セクターへ。新高岡駅と高岡駅、この二つの駅ができた経緯はいろいろあるが、説明すると長くなるので興味のある方はググってください。高岡駅は富山駅から20分ほどの距離。本数が1時間に3本程度。
目的地の高岡市美術館は高岡駅から約1.5㎞です。9月16日まで「ロートレックとベル・エポック展」をやっております。ベル・エポックというのは直訳すると美しい時代となる。19世紀末ごろのパリの華やかな時代を指して言うそうです。この時代、印象派やアールヌーボーが流行った時代。象徴的なのはモネ、ドガ、ロートレック、ミュシャなどが有名ですね。
今回はロートレックやミュシャなどポスターやリトグラフなどグラフィックデザインを中心に展示されていました。しかも今回はすべて撮影可、という寛大なご対応。
関連記事:バンクシー版画展
高岡市の見どころ
高岡大仏
瑞龍寺(国宝)
実際に見に行くとわかるのですが国宝と言うだけあって、きれいに整備され、荘厳なお寺です。こんな立派なお寺が高岡にあるとは。高岡市はこのお寺についてもっとPRした方が良いのではなかろうか。寺院に強い関心が無い私でもこれほど感じ入るのだから、より興味がある人や、海外からの観光客などからすれば、かなりポイント高めに感じる。日本各地、例えば京都など、たくさんのお寺があるが、その中でも瑞龍寺はかなり立派なお寺に見える。もう少し世間に知られていいような。それほど古くて立派できれいに整備されたお寺。認知度が高くないせいか拝観者も少なく、おかげでゆっくり見ることができました。