映画

日本の映画館で“アメリカンスタイルな観客”発見 「バッドボーイズ Ride or die」

 アメリカ滞在中に映画館に行ったことはないが、わりと騒がしいらしい。騒がしいといってもおしゃべりするとか、そういう騒がしさではなく、面白い時はげらげら笑い、悲しい場面はシクシク泣く、というように観客がその場面の感情をそのまま表すようだ。日本人は家に一人で(あるいは家族と)テレビを見ているときはそういう感情を表に出して見ることはあっても、映画館でそういう状況なる人はめったにいない。少なくともあからさまな感じで見かけたことはない。しかしアメリカ人は映画館でもそういう反応するらしい。

 先日、映画を見に行くと黒人の兄さんがまさにアメリカンスタイルで映画を見ていた。比較的席が空いていたこともあって、特大のポップコーンカップ、ビール、コーラ、ホットドックを席の両脇に置き、本当に家でくつろいでいるかのような佇まい。幸い、1人で見に来ていたようで、おしゃべりは無かったが面白いシーンでは笑い声をあげていた。まあ、私とは席が遠かったのであまり気にはならなかったが、近い人はちょっと迷惑な感じだったかもしれない。

単純明快 バッドボーイズはいつでも楽しめる

 さて、その映画というのは「バッドボーイズ Ride or die」。ウイル・スミスとマーティン・ローレンスのコンビシリーズですね。ギャグシーンあり、アクションシーンありでワクワク楽しい映画。あまり細かいことを考えなくてもすんなり入れるので本当にお気楽に見ることができます。複雑なストーリー、人間関係は一切なし。コムズカシイ理屈が無くても単純に楽しめる映画は文句なしに楽しい。もちろん見に来ていた黒人の兄さんもギャグ場面ではひときわ大きいな声で笑っていました。

 それにしてもウイル・スミスは鍛えている感じだけど、マーティン・ローレンスは太ったなぁ。ところで一介の刑事が何でポルシェに乗れるんだろう?

ウイル・スミス アカデミー賞平手打ち事件

 ウイル・スミスがアカデミー賞でプレゼンターを平手打ちにした事件。ウイル・スミスの奥さんをジョークにしたクリス・ロックもどうかと思うが、日本だったらこういうことがあった直後の映画は上映中止とかなんらかケチがつくし、暴力事件を起こした俳優が主演の映画は、お蔵入りもあり得ますな。この映画はめでたく上映となったのはウイル・スミスというスター俳優の影響なのか。あるいはジョークを飛ばしたクリス・ロックにも罪はあるぞ、という裁定なのか。クリス・ロックはコメディアンなのでああいうアメリカンジョーク(日本人には“全く理解できない”面白くないジョーク)が持ち味なのだろうけど、日本だったら、なんとなくウイル・スミスに同情票が集まるような気がする。ちなみにウイル・スミスはアカデミー賞を出禁になっている。

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なんべぇ
ハンドルネーム:なんべぇ 本業はフリーのスポーツイベントディレクター。北陸出身。すでに還暦を迎えた70年代の洋楽好き。仕事で日本各地の出張が多い。これまで訪れたのは42都道府県。仕事で行った先のお話も盛り込んでいきたいと思っています。最近は西洋絵画にハマっています。