クライマックスシリーズから始まり、日本シリーズまで、まさかまさかの連続でした。何しろペナントレースでは3位。この順位も自力というよりも広島の自滅で気が付いたら3位に等しい。当然のことながらクライマックスシリーズは全部アウエー開催。まあ、普通に考えたらどこかで力尽きるでしょうというのが大方の予想だったのでは。特にジャイアンツ戦では2勝2敗で並ばれたので「ここまでか」とあきらめかけた。ところがなんとここでも勝利。このクライマックス最後の勝利が転機になった感じがします。
勝ってほしいが相手は最強のホークス
日本シリーズの相手はパ・リーグの覇者ソフトバンクホークス。ペナントで何と貯金42。おそらく日本で一番強い球団でしょう。ベイスターズに勝ってほしいと願いつつも「あまりにも実力差が…」と、私も含めて多くのファンは心の中では「希望と現実」のはざまで揺れ動いたことでしょう。
シリーズが始まり、いきなりホームゲームで2連敗。厳しい現実を突きつけられて3試合目はかえって力を抜いて観戦してしまった。ところがここで勝利。さらに次も勝利。あのアウエーの福岡でよく2連勝したな、と思っていたらなんと3連勝! あれれ、なんかもしかしたらこれはもしかするか? しかも次は横浜スタジアムのホームゲーム。気が付けばあと1勝で日本一! うそでしょう!?
出張先の仙台でテレビ観戦かと思いきや…
実はこの週末は仕事で仙台。11月2日土曜日はホテルで一人テレビ観戦か、と思いきやなんと雨で3日の日曜日に順延。もしかしたら仕事帰りに横浜スタジアムに寄れるかも。チケットはもっていないが場外で、という希望が見えてきた。 夕方17時に仕事を終えて18:30の新幹線に飛び乗り(実はこれもギリギリだった)、新幹線の中、Tverで観戦。しかし新幹線のWIFIは途切れ途切れ。トンネルが多い東北新幹線では楽天モバイルはめっぽう弱い。スポーツナビのテキスト速報と見比べつつの「観戦」。なんと勝っている! 4回に2点取られているけど勝っている! 5回に一挙7点追加で圧巻の9点差! これならベイスターズの投手陣全員の利き腕が折れない限り勝てるぞ!
9回表に横浜スタジアム到着
横浜駅に到着して根岸線ホームに行くとなんと桜木町止まり。なんでこんな時に…。関内まで行く電車は10分待たないと。刻一刻と試合は進み、ベイスターズの投手は伊勢。ここも抑えた。この時、ようやく関内方面行きの電車に乗れた。出張荷物があまりにも邪魔なので関内駅のコインロッカーに荷物をぶち込んで球場に着いたときは9回表が始まる直前。ピッチャーはもちろん森原。球場に入れない「仲間」からは森原コール。皆なんとか映像を映し出そうと懸命にスマホを操作するがこの集団で電波の奪い合い。誰もまともに動画を映し出せない。ほぼ全員が映像をあきらめて球場の声と反応で「その時」を待つ。
次こそペナントを勝ち取って真の日本一へ
正直言って、今年、ここまでやれるとは思っていなかった。三浦監督の采配もなんだかなぁ、と思わせることも一度や二度ではなかった。まあ、そうは言ってもあの「暗黒期」を考えればずいぶん投打に強くなった。若手メンバーもそろい、何よりもDeNAの球団運営、サポートはおそらく過去イチだと思う。
98年の優勝時には絶対的な守護神、佐々木投手がいたし、多少の点差があっても巻き返せる打線があったのでシーズン通して安心してみていられたが、今回は全くそれとは違う。戦力的にはまあまあという程度だったのにクライマックスシリーズからどんどん力をつけていった感がある。なんだか甲子園に来ていきなり強くなった高校野球チームのよう。果たして来年はどうなるか。久しぶりに「優勝」という景色を見たベイスターズ。今のメンバーから考えると初優勝に等しいだろうが、またこの景色を見せておくれ。
6月交流戦観戦記
(おまけ)仙台土産
仙台と言えば「ずんだ餅」。枝豆をすりつぶした餡と餅。冷凍されているので常温3時間ほどで解凍。冷蔵庫に入れておけば3日ほど持ちます。
銘菓「萩の月」。今では全国にこれとよく似たお菓子があるが、やっぱり本家はこれ。カステラの適度な柔らかさと卵風味のカスタードクリームがよく合う